開催中の企画展「花の風姿-能を彩る植物Ⅱ」の後期展示が始まりました
ただいま開催中の企画展、「花の風姿-能を彩る植物Ⅱ」の後期展示が始まりました。
紫地藤春草文様縫箔1点を残し、他全てを展示替えしました。8月1日開催予定の特別講演会でのイベント舞囃子「半蔀」の作り物、装束、能面の展示、その他、花や植物で華やかに彩られた装束類が展示されています。
さらに少女漫画家、花郁悠紀子氏の「菊花の便り」、「百の木々と花々」の彩色原画、そして前期展示の「不死の花」は、前期とは異なる頁を展示しております。
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「時分の花、年々去来の花、めづらしき花、無上の花、幽玄の花、……まことの花」 世阿弥は能における美の本質とその在りようを、「花」の姿にたとえました。
そして能には、草木の精魂を主人公とする曲があります。
『源氏物語』夕顔巻を主題とした能「半蔀(はしとみ)」の小書「立花(供養)」は、花木を活けた大きな花器を舞台に出す特殊演出で、宗教儀礼と芸能・文化との関わりを示す好例といえましょう。
能装束を彩る華麗な花文様から、神、男、女、狂、鬼、多様な能面に宿る心の花、そして植物の精が誘う幽玄世界まで、能の理想美である「花の風姿」を感じて頂ければ幸いです。
【開催期間】
平成27年5月16日(土) ~ 9月27日(日)
【開館時間】 午前10時~午後6時
(入館は午後5時30分まで)
【休館日】 毎週月曜日
(祝日の場合はその翌日)
※平成27年月11日(月)~5月15日(金)
まで展示替えのため全館休館
【入館料】 一般 ¥300
65才以上 ¥200
団体(20名様以上) ¥250
高校生以下 無料
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〈 特別企画 〉
■夭折の少女漫画家・花郁悠紀子と能
-能楽幻想漫画『不死の花』原画展示-
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〈 特別講演会 〉
●舞囃子 「半蔀」 13:30~
夕顔の精霊が光源氏との想い出を舞う、
美しきも儚き一夜の夢
●講 演 14:00~15:30
「〈花〉をまとう-日本人の季節感と模様-」
装いのなかに四季を取り込む日本人の美意識を探り、
服装における花模様の変遷をたどります。
講 師 河上繁樹
(関西学院大学文学部教授)
日 時 8月1日(土)
参加料 無料(要観覧料)
会 場 当館 3階
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ナイトミュージアム 夜20:00まで特別開館
● 緑陰幻想詞華集・能楽篇 ●
能「半蔀」の「立花(供養)」をテーマに、能囃子と花活けのパフォーマンス、そして朗読のコラボレーション。『源氏物語』夕顔巻についてのトークも予定。現代における立花供養の夕べをお楽しみください。
[囃子]室石和夫(能管)、住駒俊介(小鼓)、田中一義(大鼓)
[花活け]塚田有一(フラワーアーティスト、ガーデンプランナー)
[朗読]東雅夫(文芸評論家、アンソロジスト)
日 時 9月19日(土) 18:30~20:00
参加料 2,000円+観覧料
要申込み(5月19日~) 先着50名
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