9月9日(土)より、2023年度特別展
【宝生流の舞台 能面・能装束】を開催いたします。
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江戸時代の能装束に魅せられた山口憲氏(佐藤芳彦記念 山口能装束研究所顧問)は、既に不明となった技術や材料を解明すべく独自の研究と実践を重ね、精緻で優雅な江戸時代中期の能装束の復原に生涯をかけてこられました。
江戸時代の能装束は武家の精神の象徴です。
将軍家大名家の莫大な庇護のもと、養蚕から織までの丹精込めた作業と、複雑かつ高度な技術により、厳格な様式、明度・彩度が高く美しい色彩、多種多様な文様で表された絢爛豪華な能装束は、武家の美意識はもとより、その心、本質に通じるものと言えます。
本展では山口能装束研究所制作の能装束を中心に、写しの元となった江戸時代の能装束や、古面の名品などを、山口氏が薫陶を受けた宝生流の名人らの舞台写真とともに展示いたします。
前期は女性がシテ(主人公)の能、後期は主に男性役が活躍する能にスポットを当て、加賀藩前田家ゆかりの演目や、藩祖前田利家が愛用し、五代藩主綱紀が能<関寺小町>専用装束とした縫箔の復原装束などもご紹介します。山口氏の不断の努力により現代に甦った武家文化の幽玄美をお楽しみください。
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開館時間:10:00~18:00(最終入館17:30)
※10月28日(土)は夜間開館
10:00~20:00(最終入館19:30)
会 期:令和5年9月9日(土)~10月22日(日)
令和5年10月24日(火)~11月26日(日)
※前期・後期で展示替えを行います。
休 館 日:毎週月曜日(休日の場合は翌平日)
10月30日(月)は開館、10月31日(火)は休館
料 金:一般・大学生 310円
65歳以上 210円
高校生以下 無料
団体(20名様以上) 260円
監修・協力:佐藤芳彦記念 山口能装束研究所
中村雅之(横浜能楽堂芸術監督)・金沢能楽会
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