【開館15周年 竹内コレクション受贈記念特別展
─金沢出身の人間国宝・能楽太鼓方
柿本豊次ゆかりの品を中心に─】
「竹内コレクション」とは、長野県東御市の竹内家が所蔵する能楽資料を中心としたコレクションです。ご当主の竹内春彦氏は、能の太鼓を金沢出身の人間国宝・柿本豊次に師事し、長年にわたる深い親交から、同師の貴重な道具や資料を受け継ぎました。
このたび柿本師の33回忌と当館の15周年を記念し、同コレクションが柿本師ゆかりの金沢市(金沢能楽美術館)へ寄贈されることとなりました。当館では柿本師の功績を顕彰するとともに、旧家の生活の中で育まれてきた能楽文化の諸相をご紹介いたします。
同コレクションには、宝生流の謡・仕舞の稽古を通じて親しくした加賀藩表具師の子孫・三代表具彌三次ゆかりの掛物や茶道具等も含まれます。また特注の輪島塗や九谷焼は、信州地方の慶賀の席を彩った品々であり、当時の交通網の発達に伴い、北陸の伝統工芸品が商業圏を拡大させた様子がうかがえます。
「柿本師ゆかりの金沢の財産として、後世に伝えたい」というご意志を尊重し、
感謝を込めて本展を開催いたします。多くの方にお楽しみいただければ幸いです。
開催期間:令和3年10月7日(木) ~ 令和4年3月6日(日)
休館日 :月曜日(祝日の場合はその次の平日)
※1月3日(月)は臨時無料開館
12月7日(火) ~ 12月10日(金)※展示替休館
12月29日(水)~1月2日(日)※年末年始
開館時間:午前10時~午後6時(入館は午後5時30分まで)
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