◆企画展
「秘スル花ヲ 知ルコト ―山科理絵が描く能楽世界―」
期間 平成29年3月4日(土)から6月25日(日)
前期 3月4日(土)~ 5月7日(日)
後期 5月11日(木)~ 6月25日〈日)
秘する花を知ること。秘すれば花なり。
秘せずば花なるべからず。世阿弥『花伝第七別紙口伝』
肝要、此道はただ花が能の命なる。世阿弥『花伝第三問答条々』
生死を超越し、夢と現をたゆたう能楽。その芸の本質と美の理念を、世阿弥は「花」という語に結晶させました。
本展では気鋭の日本画家・山科理絵が、能からインスピレーションを得て生み出した作品をご紹介します。和紙に岩絵の具、墨、金箔などを駆使して描かれる女性や花鳥は、繊細・艶麗でありながら、ときに冷めた情念を感じさせます。
仮面に秘めた花・・・・・・、そこにあるのは、あなた自身かもしれません。
〈 山科理絵(やましな りえ)〉
1977年千葉県生まれ。2003年武蔵野美術大学造形学部日本画学科卒業。2003年より活動を開始。アートフェアー東京2013個展「山科理絵展」(東京国際フォーラム)、ART TAINAN 2016 (Tayih Landis Hotel Tainan/台南・台湾)など国内外の企画展や個展、アートフェアーに多数出展。2003年には、日仏現代作家美術展、創画展に入選。近年は書籍の装丁画、挿絵画にも活躍の場を広げている。
【主な作品】
2015『京極夏彦の妖怪えほん ことりぞ』京極夏彦作 岩崎書店(絵担当)/2016『文豪ノ怪談ジュニア・セレクション 夢』東雅夫 編 汐文社(装丁画、挿絵担当)/2016『花闇』皆川博子 著 河出文庫(装丁画担当) 他多数。
【出展作品】
「誰がこんな私を・・・。誰がこんな僕を。。」
「道標」他
****************************************************
〈展示関連イベント〉
◆金沢能楽美術館 雛祭り能楽コンサート
加賀宝生 ―雛の宴(うたげ)―
雛人形の五人囃子は、能楽の笛・小鼓・大鼓・太鼓と謡に由来します。
豪華出演者による加賀宝生の華麗な宴をお楽しみください!
日時 3月4日(土) 11:30~12:30
※開場 10:30 先着150名
― 番組 ―
独 吟「羽 衣」 松田若子
仕 舞「鶴 亀」 藪克徳
「雲林院」 渡邊茂人
「春日龍神」 髙橋憲正
素囃子「盤渉楽」 江野泉(能管) 多田順子(小鼓)
飯嶋六之佐(大鼓) 大橋紀美(太鼓)
舞囃子「西王母」 松田若子 他
場 所 金沢能楽美術館3階 研修室
参加料 無料(但し要観覧料)
要申込 当館受付、または電話・FAXにてお申込み下さい。
*************************************************************
◆スペシャル・ギャラリートーク
今回、書の作品で山科氏の絵画とコラボした松田若子氏(宝生流能楽師)をゲストに迎え、
能の「花」やその魅力についてお話しいただきます。
【展示予定作品】書「融」(通期)、「桜川」(前期)、「草紙洗」(後期)
日時 4月8日(土)13:30~、15:30~
6月2日(金)18:30~
場所 金沢能楽美術館
参加無料(但し要観覧料)・予約不要